軍靴のヴァルツァー10巻発売、「そして戦友はヴァルハラへ」に泣く
中島三千恒氏『軍靴のヴァルツァー』第10巻がついに発売されましたね。
まさか今日店頭に並んでいるとはつゆ知らず、ちょっとコミックコーナーを覗いたら新刊棚に鎮座ましましていたので速攻で購入。
「うぉ、ヴァルツァー」の新刊だ!とほぼ脊髄反射で買ってしまったので帯の文言を気にも留めずにいたのですが…
読了してあらためてこの文言にジワジワくるものが。
そしてカバー表4のイラストがまた…
本書のような戦いの描き方だと、やはり少なくとも1人はそういう役どころは必要なのだろうなと感じつつも、人格が細かく描かれ多少ならず感情移入していたキャラだけあってやはり寂しいものが。
ヴァルツァーの才能が生み出した様々な軍事的パラダイムシフト(渋いオッサンであるレンデリュックが休戦交渉の際にヴァルツァー本人に指摘していたもの)の波紋が、劇中の登場人物の思考と運命を大きく変えてしまったことを感じさせる哀しくもいい描写だったかと。
しかし『軍靴のヴァルツァー』、地味な19世紀の戦いと兵器がテーマなのに、作者の力量の大きさにもよるのでしょうが、すでに累計100万部とのこと。
今後も目が離せない作品として大いに期待です!