武蔵野読書生活

神保町と古書店、そしてうまいカレーが好きな本好きのブログ

海上護衛の馬車馬「海防艦」に思いを馳せる

艦隊これくしょん」(以下、艦これ)の2017年春イベント「出撃!北東方面 第五艦隊」を先日クリアした。今回のイベントでは、報酬艦の他にドロップ艦として新艦種海防艦」が登場した。

小型艦艇好きな私としては、擬人化等はともかくwとして気にしていたが、なんとか全艦ドロップできた。

話は飛ぶが「海軍の本質」とは何だろうか。

基本は「海上通商路の維持」であり、自国の商船を防衛することだろう。

前の大戦では結果的に通商路の維持が困難になり、資源途絶による敗戦を迎えた訳だが、その中で苦闘しつつ海上護衛という海軍の本質のために働いた艦艇が「海防艦」だ。

今回、ゲームに登場したのは「占守型」「択捉型」だが、私はかつて千葉に存在した「鵜来型」海防艦「志賀」こと海上保安庁巡視船「こじま」を利用した、千葉海洋公民館を解体前に遠目に見たことがある。旧海軍の第二次世界大戦参加戦闘艦艇としては唯一艦体部分が残存したものだったが、1998年に解体されて今は残っていない。

歴史的な意義等を思えばまったく残念としか言いようがない話だ。

 

2017/5/21追記

海防艦について、艦種の成り立ちから構造、大まかな戦歴について知りたいのであれば光人社NF文庫『海防艦 日本の護衛専用艦は有効な兵器となりえたか』が内容がよくまとまっており、また現在入手しやすいと思う。関心のある方はぜひ一度手に取ってもらいたいと思う。