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武蔵野読書生活

神保町と古書店、そしてうまいカレーが好きな本好きのブログ

元祖レトロフューチャー「小松崎茂の世界」を堪能

先日、所用で出かけた際にちょいと銀座まで足を伸ばし展覧会を見てきた。

小松崎茂 幻の超兵器図解 復刻グラフィック展」というヤツだ。

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小松崎茂」と言っても最近の若い人達は知らんだろうけど、40代後半以上のオッサンには今は無きプラモメーカーイマイのサンダーバードの箱絵や子供の妄想をかき立てる魅惑的な未来予想図(時には絶望的な滅亡地獄絵図も描いていたけど)でおなじみの画家さんだ。

空想科学イラストの旗手、小松崎茂のボックスアート作品いろいろ - DNA

その小松崎氏も亡くなられてからもはや15年ちかく経ってしまった。氏は第二次世界大戦の頃から挿絵画家として活躍し、児童向け絵物語の挿絵等を手がけていたが、将来登場するであろう超兵器の臨場感溢れるイラストが大人気だった。

今回の「小松崎茂 幻の超兵器図解 復刻グラフィック展」では、『機械化』という雑誌に掲載された超兵器のイラスト多数を集めて展示していた。『機械化』は第二時世界大戦頃に日本で刊行されていた科学雑誌だ。当時は科学雑誌と言えば各種兵器を記事として取り上げるのが一般的だった。今で例えれば『ニュートン』の特集に『中国空母遼寧」の実力』と言った現用兵器モノがあり、さらに連載記事に『戦場も無人化!?無敵ロボット兵団大進撃』という感じで近未来兵器が毎回紹介されているようなもんかも。

ただ、会場には兵器を描きつつも搭乗している兵士が銃火にのけぞっている絵もあった。当然、時節柄、のけぞっている人物は白人らしき姿形をしているのだが、児童向けと言えども戦争の悲惨さも描き込んでいるあたりに氏の思いが何かしらあったのだろう。

ちなみに我が家には、祖父や父の遺品で戦前、戦中の雑誌が残されている。当時このような未来兵器ものは読者に好まれていたようで頻繁に様々年齢層の雑誌で取り上げられていたようだ。

下の画像は昭和8年の少年倶楽部付録の「特集未来戦」に掲載されていたもの。昭和初期に「テレビジョン」という用語が一般向け雑誌で特に解説もなしにさらっと使われているあたりが驚きだった。

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ちなみに会場では図録は特に販売されていなかったが、記念ということで小冊子『國防雑誌『機械化』の時代』が販売されているので買ってきた。ちなみに上で紹介した「特集未来戦」への言及があり、日本における地底戦車に関する言及はこの「特集未来戦」を嚆矢とするのだそうだ。「特集未来戦」は貴重な歴史資料として大事にとってあるが、そういう意味でもエポックメイキングな存在だったとはますます興味深い。できればきちんと研究してみたい。

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さて、会場だけど、場所は銀座の表通りからちょっと入った小道沿いのおしゃれな画廊。入り口がカフェになっていて、丸い看板が目印(下の写真参照)。カフェを通り抜けエレベータで三階にあがればOKだ。なお、この「小松崎茂 幻の超兵器図解 復刻グラフィック展」は6月28日(土)までなので興味のある人はぜひ。

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チーパズギャラリー

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