武蔵野読書生活

神保町と古書店、そしてうまいカレーが好きな本好きのブログ

諸星大二郎氏のご尊顔

最近知ったのだが、諸星大二郎氏のお名前は「モロホシダイジロウ」なのだそうだ。
ずーっと「モロボシ」だと思っていたのだが、どうやら違うらしい。てか何かの作品内で「モロボシ」って見たような気がするんだけど勘違いだったのかもしれない。

最近、河出書房新社の『文藝』別冊を立て続けに入手している。先日は小松左京追悼本だったが、今度は諸星大二郎特集だ。

私が最初に諸星氏のマンガと明確に認識したのは、小学生時代に手塚賞を受賞した怪作「生物都市」を読んだときだ。単行本の巻末でその話を読んだときは、現実と虚構の区別があいまいな年代ゆえに、なにか底知れない恐怖を感じたことを思えている。
以来、氏のマンガを読み続けてウン十年。本書で初めてご尊顔を拝見し、一見学者風の穏やかな風貌の中に、あの膨大な知識と日常の薄皮を剥いでしまう感性を隠しているのかなどと思った次第。これからもますますの活躍を願うばかり。