武蔵野読書生活

神保町と古書店、そしてうまいカレーが好きな本好きのブログ

「はやぶさ」明日からJAXAiでカプセル展示、模型新製品も登場

 大手町のJAXAiで「はやぶさ」の大気圏突入カプセルの展示が明日15日から始まる。また、府中郷土の森博物館などで上映中の「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH- ハヤブサ〜バック・トゥー・ジ・アース」も大人気上映中。DVD、BDにもなったが、ここは府中郷土の森博物館でプラネタリウム投影による大迫力の360度全周囲映像で見てみたい(9/5まで)。その他の上映館情報はこちら

 ちなみに書店店頭に行くと科学コーナーに「はやぶさ」関連本が何冊も並んでいる。ざっと見た限り3冊は新刊で出ていた。イチバン面白くてイチバン売れているのが山根一真さんの小惑星探査機 はやぶさの大冒険』。山根さんが「はやぶさ」打ち上げ前から綿密に取材した内容が惜しみなく書かれた名著だ。ジャーナリストらしい鋭い切り口を保ちつつ、中学生でも読めるようにわかりやすさにも気配りがある。あまり宇宙関連に詳しくない人でもサクサク読める。入門者から初級者向け。

 ビジュアル系で読みたいならニュートンムックの『探査機はやぶさ7年の全軌跡―世界初の快挙を成し遂げた研究者たちのドラマ』だろうか。各種写真、イラスト、そして開発者インタビューと初級者から中級者向けでよくまとまっている。山根さんの本と合わせて読みたい一冊だ。

 新刊じゃないけど読んで良かったなと思ったのは『現代萌衛星図鑑』。「はやぶさ」帰還前に書かれた本なので、情報がやや古いがお馴染みの気象衛星「ひまわり」日本の衛星から今回の「はやぶさ」までを網羅的に全ページフルカラーの詳細イラストで紹介。監修はサイエンスジャーナリストの松浦晋也さんと内容的にしっかりしている。読み応えの充分でまさに図鑑として一家に一冊備えたい本。結構マニア向け。

●立体「はやぶさ」も金銀メッキで再登場!
 最後に紹介するのは本じゃない。「はやぶさ」のプラモデル。アオシマの1/32は出る度に完売、今やプレミアム価格で売られている。で、今度はアオシマから金銀メッキバージョン小惑星探査機 はやぶさ 特別メッキ版」が発売される。もう、プレミアム価格で買わなくてイイし、塗装もほとんどせずに完成できるようなのでラクチンだ。なお、さっき予約注文したらAmazon.co.jp限定販売」だとか。店頭には並ばないのかな…

 本体は金メッキ、周囲のパーツは銀メッキ、太陽電池パネルはシールで再現だそうだ。これなら手も汚れないし、休日にサクっと作れるだろう。
ということで「はやぶさ」ブームはまだまだ沈静化していないようだ。


はやぶさ」最後の画像から作られた壁紙。「はやぶさ」最後のミッションは「地球の撮影」。「はやぶさ」は撮影には成功するものの送信中に大気圏突入で燃え尽きる。モノ言わぬ機械の小さなエピソードだが、多くの人の心に静かな感動を与えた。