武蔵野読書生活

神保町と古書店、そしてうまいカレーが好きな本好きのブログ

艦船模型スペシャル 2007年 06月号 [雑誌]出版社/メーカー: モデルアート発売日: 2007/05/15メディア: 雑誌 クリック: 3回この商品を含むブログ (4件) を見る

ウォータラーラインシリーズという1/700スケールの艦船模型シリーズがある。もう30年以上続いている息の長いシリーズだ。私も小学生の頃、作った記憶がある。確か最初は駆逐艦から始まって、航空巡洋艦最上まで作った記憶がある。が、悲しいかな小学生の小遣いではそれ以上の大型艦には手が出なかった上、その後のオイルショックで模型の値段が倍額となり、しばし遠ざかってしまうことに…
その後社会人になってから模型製作を再開したものの、手元にあるウォータラーラインシリーズは積ンドク状態で、完成品が全然ないんですよね。

そんなこんな中ではありますが、今年の春、日本戦艦扶桑と山城がアオシマからリニューアル発売となった。実はまだ買っていないのだが、その製作に役立つのが本書だ(キットより先に解説本を買ってしまうあたりが病膏肓に入れりというトコロだな)。リニューアル後の山城、扶桑ともデキはイイとの評判で、それほど手を入れなければならない箇所は無いが、それでもちょっと手を入れると引き立つ箇所や、模型が再現している年代とは違う年代を製作する際の注意点などを本書では丁寧に紹介している。
まあ、模型は凝り始めるとキリがないので、本書のような考証系の媒体を初心者は見ないで作るのも一つの選択枝だとも思うのだが、あるいはすべての記事を見てから何事もなかったかのようにストレートで組む、というのも男らしくていいかもしれない。ただ、本書はある程度、模型工作の基本技術が出来ていることが前提なので、全くの初心者の方はモデルアート社や他社から刊行されている艦船模型の工作入門書も併せて参考にするのがベストでしょう。

しかし扶桑の艦橋ってイチバン日本戦艦らしい、独特の形状ではないですかねえ。遠距離砲戦に対応するためにひたすら上に伸ばした結果で、諸外国からは仏塔にも似た形状からパゴタマストなどと呼ばれていたワケですが。なんか途中から折れそうなアンバランスなデザインがまた微妙にイイような…
ああ、書いているウチにアオシマの扶桑がますます作りたくなって来ました(笑)。

写真は10年前に作ったツクダの1/1000戦艦大和メタルキット。フルハルキットだけどウォーターライン化してある。