武蔵野読書生活

神保町と古書店、そしてうまいカレーが好きな本好きのブログ

歴史資料の「断捨離」基準(ウチの場合)

歴史やミリタリー関連の資料を一時期手当たり次第買っていた時期があった。その当時、Web編集者として歴史関連の案件を手がけることが多かったためだが、室内が手狭になり、またそちらの仕事の内容が変わってきたこともあり、手持ち資料全般でいわゆる「断捨…

軍靴のヴァルツァー10巻発売、「そして戦友はヴァルハラへ」に泣く

中島三千恒氏『軍靴のヴァルツァー』第10巻がついに発売されましたね。 まさか今日店頭に並んでいるとはつゆ知らず、ちょっとコミックコーナーを覗いたら新刊棚に鎮座ましましていたので速攻で購入。 「うぉ、ヴァルツァー」の新刊だ!とほぼ脊髄反射で買っ…

「ハクソーリッジ」を観る前に読む!『歴史群像』2017年8月号沖縄戦&浦添グスクの記事

「ハクソーリッジ」の上映が始まってそろそろ二週目ですね。 当方、もろもろ都合があって残念ながらまだ観に行けておりません。 そのためブログに皆さんがアップされた感想等はブックマークだけして全く読んでいないという、なんとも寂しい状況(映画を観た…

藤崎版・銀河英雄伝説は平成の「三国志演義」か?

藤崎竜氏が描くコミック版銀河英雄伝説がアツい。 ビッテンフェルトは脳筋バカキャラになってしまい(実際暑苦しいキャラだし)、 カリスマ提督ホーランドは、もはや新興宗教の教祖のごときオーラを放って消えていった… アスターテ会戦に登場するラインハル…

海上護衛の馬車馬「海防艦」に思いを馳せる

「艦隊これくしょん」(以下、艦これ)の2017年春イベント「出撃!北東方面 第五艦隊」を先日クリアした。今回のイベントでは、報酬艦の他にドロップ艦として新艦種「海防艦」が登場した。 小型艦艇好きな私としては、擬人化等はともかくwとして気にしてい…

『軍靴のヴァルツァー』は兵器の進化と運用の変遷の教科書になるか?

ちょっと前に知人から紹介されて読んだらハマったコミックが『軍靴のヴァルツァー』。19世紀中葉の欧州をモチーフにした架空の国家を舞台に軍事的な才能に恵まれた青年将校が大活躍する物語だ。 軍事的才能に恵まれた青年将校、などと書くと、あたかも『銀河…

読み応え満点、精密イラスト&大縮尺模型写真満載の『日本海軍艦艇図鑑』

先日、仕事帰りに書店で見て、思わず買ってしまったのが『超ワイド&精密図解 日本海軍精密図鑑』だ。 以前、1/2000の旧バンダイミニスケール海外艦艇プラモデル(現アオシマブランドで海外艦艇の一部が販売中)の塗装参考用に、某社の艦艇関連のムックを買…

科学少年マインドが甦る!?「南極建築 1957-2016」を見てきました

今週のお題「ゴールデンウィーク2017」ということで、銀座LIXILギャラリーで開催中の「南極建築 1957-2016」を見に行ってきました。 遙か昔は「科学少年」として南極やら宇宙に思いを馳せたものでしたが、もはやそれも遠い昔の話になってしまいました。それ…

「復興支援」と「美味しんぼ」……東京国際ブックフェア 震災復興支援シンポジウム

先日まで東京ビッグサイトで開催されていた東京国際ブックフェア、その最終日7月5日に開催された震災復興シンポジウムを聴講する機会を得た。以下は当日取ったメモから再構成したもので、基本的には自分用備忘録という感じでのまとめのつもりだ。 なお、当日…

元祖レトロフューチャー「小松崎茂の世界」を堪能

SF

先日、所用で出かけた際にちょいと銀座まで足を伸ばし展覧会を見てきた。 「小松崎茂 幻の超兵器図解 復刻グラフィック展」というヤツだ。 「小松崎茂」と言っても最近の若い人達は知らんだろうけど、40代後半以上のオッサンには今は無きプラモメーカーイマ…

タルタルソースのイベントが実は破天荒で面白かった

先日、前職でお世話になった著者さんのタルタルソース試食会兼不惑記念パーティに行った。 会費制で非常にこじんまりとした会でしたが、著者さんの得意分野であるタルタルソースを参加者皆で賞味しつつ、和気藹々と数時間盛り上がったいい催しだった。 面白…

ムラサメ型巡洋艦の命名規則を考える

SF

「宇宙戦艦ヤマト2199」、何度見てもいいですねえ。映画館で買ったBD、すり減るくらい(比喩)毎週というか隔日くらいで見てマス。で、今回のヤマト世界観の特徴は、ミリタリーテイストによりリアリティを持ち込んだ。 海上自衛隊の階級や用語を参考とし、艦…

吊りこそ日本の伝統芸……館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技

「館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」1万人の事前招待会に行ってきたけど、あの庵野館長の特撮愛のすごさに圧倒された3時間でありました。前半、過去の特撮番組のプロップの展示があり、その後で『巨神兵 東京に現る』の上映という構…

諸星大二郎氏のご尊顔

最近知ったのだが、諸星大二郎氏のお名前は「モロホシダイジロウ」なのだそうだ。 ずーっと「モロボシ」だと思っていたのだが、どうやら違うらしい。てか何かの作品内で「モロボシ」って見たような気がするんだけど勘違いだったのかもしれない。最近、河出書房新社…

小松左京氏の思い出

SF

いささか旧聞に属するが先頃小松左京氏が逝去された。日本SF界の巨人として数々の作品を我々に読ませてくれた巨人がいなくなった空白感は、私のような末端のSFファンであっても一抹の寂しさを感じるわけだ。 ちなみに「小松左京氏との思い出」とあるが、残念な…

東北新幹線車内での線量値測定

先日、東北新幹線に乗車した際にiPad+ポケットガイガーで測定した線量値をpachubeで表示させたグラフだ。車内のテーブル上にポケットガイガーを上向きで設置し降車時まで放置して測定した。 ちなみに東京から一関まで東北新幹線を利用、一関からは東北本線(…

モバイルでの線量計データをインターネット経由で全世界に公開する

先日、廉価版線量計のタンジブルデザイン製「ポケットガイガーKIT for iPhone」を入手した。価格は3500円でこの手の線量計としては破格の安さだ。ちなみに「ガイガー」と名乗っているが、線量測定は半導体を用いるもので、いわゆるガイガーミュラー管は搭載…

簡易モニタリングポストを自宅に設置

東日本大震災以降、公私とも多忙で日記もすっかりご無沙汰になってしまった。ということで梅雨が明ける前に再開wさて、こんな本が売れている。震災便乗本の一種だけど、なかなかどうして中身は濃い。ガイガーカウンターの仕組みから、入手可能なガイガーカ…

震災関連情報まとめメモ 3/15 今回の地震、多くの方が亡くなられ、かつ被災されて今も不自由な生活を送っている。 私も実家が内陸地域ですが被災エリア近傍にあり、知人や親戚が仙台、茨城など被災エリアで生活している。 そこでいろいろな機関や企業が情報…

「星空の二人」…ハードSF作家謹製のお手軽屋台料理をしばし堪能

SF

昔、出版社に勤めていたとき、仕事柄遅めの昼飯を摂ることになるが、だいたい手早く済ませるべく近所の牛丼屋や社内ワゴン販売のサンドイッチ、コンビニ弁当になりがちだった。ただ、小さな楽しみは週に二回、本社社屋脇の小さな広場にバンで営業に来るカレ…

ヤマト大クロニクル…ファンならば一読の価値がある好著

SF

ヤマト実写版「SPACE BATTLESHIP ヤマト」を見てきた。様々な前評判があり、さらに先に見た人々の評価等々、期待と恐れを持ちながら映画館に足を運んだ。もう、冒頭から泣ける泣ける…、沖田艦とゆきかぜのエピソード、沖田艦を追い抜いて地球に落下する遊星…

進まぬ巻数に妄想走るw

ふらっと昼飯時に立ち寄った書店に並んでいたのが『ベルセルク』第35巻、もちろん最新刊。以前は、春と秋の年二回刊行のペースだったが、どうも最近は乱れがち。ここのところは年一回秋刊行という感じになっている。今回の内容は…と書きたいところだが、まあ…

テルマエ・ロマエ、風呂に入ってから読むか読んでから入るかw

日本人は風呂好き(断言)。しかしそれに負けず劣らずお風呂好き好き民族がローマ人だったとか。今のイタリア人を見ていると(個人的に友人が居るわけではないが)あまりピンと来ないが、ローマ人の風呂好きはかなりのものだったらしい。イタリアも火山国で…

「はやぶさ」明日からJAXAiでカプセル展示、模型新製品も登場

大手町のJAXAiで「はやぶさ」の大気圏突入カプセルの展示が明日15日から始まる。また、府中郷土の森博物館などで上映中の「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH- ハヤブサ〜バック・トゥー・ジ・アース」も大人気上映中。DVD、BDにもなったが、ここは府中郷土の森博…

鬼才ヒラコーの快進撃!『ドリフターズ』

先日、「今、『ドリフターズ』が面白いらしいッスよ」と知人から聞いた。 最初、あの「ウィーーーッス」のいかりや長サンの方かと思ったので「え、何をいまさら?」と更に聞いたら、あの学園黙示録でも大活躍のヒラコーこと平野耕太の新作だとか。 こりゃ読…

世界を核戦争の淵から救え!

「ねんがんのBOPデザイナーズノートを手に入れたぞ!」ということで、20年ぶりに読みましたよ、『バランスオブパワー デザイナーズノート』。Amazonマーケットプレースで入手したがお値段9,000円w なんでこんなに高いのか。まあ、1989年初版で以降増刷が掛…

日本空襲、模擬原爆は全国各地に投下されていた(追補版)

※こちらのミスで8/2版記事に付加されていたものを戻しました。 米軍が原爆投下に備えて模擬原爆を用いていた事実をご存じだろうか。この模擬原爆は長崎型原爆「ファットマン」と同一形状で橙黄色に塗装されていたことから「パンプキン」と呼ばれ、1945年7月2…

夏休み、妄想の海外旅行ならこれ!

最近、県境のナゾとか変な国ネタなど地理・歴史の本が増えたと思いません? 私は小国とか、滅亡した歴史上の国、全く架空の国とかが好きだ。小学生の頃、NHKで「プリンプリン物語」という児童向け人形劇が放送されたときなど、主人公一行が毎回新しい国を訪…

万博?万博と言えば大阪万博のことだろう

上海万博が開催中だ。今年の10月までということで、知人も先日見に行った。ぜひ見に来たいと思っているが、予算とか都合とかで行けそうもない。ちなみに私の中でバンパクと言えば、未だに日本万国博覧会こと大阪万博のことだ。 実は大阪万博には行っていない…

金星を立体パズルで作る

仕事で都心に出るついでに、ビッグサイトで開催されている東京おもちゃショー2010へ。 先日の日記に引き続き本ネタではないが、趣味の宇宙系アイテムはちょいと期待できるので足を伸ばしてみた訳だ。ということで脱線お許し頂きたい。 さすがに休日だけあっ…